ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

書の道

蚕飼いする人は古代(曽良)

こがひする人はこたいの姿かなそら「蚕飼いする人は古代の姿かな」曽良#仮名 #芭蕉#japanesecalligraphy #書道#kana#syo おくのほそ道にある句でした。 書っていう芸術の鑑賞においては、書家も努力した分、観る側にも努力を要求するもんです。 嫌ですねー。…

たけくまの松見せ(松尾芭蕉)

読んでもピンとこない句ですが、おくのほそ道の中で句の前後を読むとグッときます。。 たけくまの松見せまうせおそさくら「武隈の松見せ申せ遅桜」#芭蕉#おくのほそ道#書#かな#japanesecalligraphy #syo #kana #書道

夏草の上に茂れる(今和歌集462)

[https://www.instagram.com/p/BXWRRmqh2kc/:title= 本阿弥切と元永本古今集と足して二で割ってみるスタイルを模索中です。そういうのを自分のスタイルにしたい。 古今和歌集462「夏草の上に茂れる

思ひつつ寝れば(古今和歌集552と553)

本阿弥切れを書いてみようぜ! ダーマトグラフでやってこうぜ! 買ったばかりのダーマトグラフで愛しの本阿弥切を書いてみよう。でもね、買ったばかりで、もう折ってしまいました(T ^ T)ダーマトグラフは柔らこいのですぐ折れちゃいます。そう遠くない未来に…

よしの山(重之集)

おはようございます。 寝ていて肩が冷たくなったら悪夢を見るらしいと気づいたシュンです。 ひらがな大好き、天才的! 日本万歳ヽ(^o^)丿イェーーーー かなの形状を可視化する#ひらがな #japanesecalligraphy #仮名 #書道 仮名っていうのはとても微妙な世界…

同じ大きさで

古今和歌集序に「天地を動かし、鬼神を感ぜしめ、人倫を化し、夫婦を和ぐるは、和歌より宜しきはなし」と。 カッコいいな、映画かドラマである決め台詞みたいです。 天地を動かし、鬼神を感動させ、人々を教え導き、夫婦の仲を和らげるのに、和歌にまさるも…

皇甫誕の安

おはよー。ちょっとね、安心したいところでして。 夜中に悪夢でうなされるシュンです。起きたら肩が冷たくなってました。 お隣の国の唐の時代に欧陽詢(おうようじゅん)って人がいましてね、5世紀ころの人で。 初唐の三大家の一人と噂されてる方です。 今日は…

知過必改(懐素)

懐素っていう草書の巨匠がおります。中国の唐の時代(7世紀頃)の人です。 今日は、それをやってこうぜ、やってこうぜ! 筆文字には楷書、行書、草書、隷書、篆書といろいろありますです。 [https://www.instagram.com/p/BWoOqsnh5ya/:title= [知過必改] 過…

あまつかぜ雲の(百人一首)

仮名に限らず書って、めちゃくちゃ制約がありますね。 現在現時点だけなら、まぁ読めれば良いだけなんですが。 最近は読めない書を書いてる人もいます。でもそんなのを書くくらいなら僕は絵を描く派です。 その制約が沢山ある中において

こだまして山(杉田久女)

鹿児島県出身の俳人で杉田久女という方がおります。 こだまして やまほととぎす ほしいまま 久女句 (谺(こだま)して山ほととぎすほしいまゝ @杉田久女) 爽やかな風を感じるうただなぁ。。 これは愛用のペンてるの筆ペンで書きました。ペンてるの筆ペンを使う…

雪のうちに春(古今和歌集4)

おはようございます。 もう乾いてどのくらいかな、3日くらい洗濯物を干しっぱなしのシュンです。 こほれる涙、って。こほれる涙、って!! こういう表現がグッときますよね。 古今和歌集4番。ロマンチックな歌ですねー。#書道 #仮名 #ひらがな #japanesecall…

山の池にひとり(正岡子規)

正岡子規の俳句っていうのは、なんか、純な感じがする。 山の池にひとり泳ぐ子肝太き#正岡子規 #子規 #俳句 #書道 #書 #japanesecalligraphy 俳句って、短いから、オリンピックの10メートル飛び込みみたい。そこに全てを賭けているって感じの緊張感がたまら…

大って文字があります。 今は使われない篆書体の文字を見ていくと、人って文字より大って文字のほうが人みたい。 大#書道#漢字#japanesecalligraphy #筆文字#芸術

ありがとう

みなさんありがう ありがとう。感謝するってなんだろう?。ひらがなカタカナは中国ベースだけど日本の発明品。中国ベースだけど中国には行き着けなかった昇華された別次元の世界だと思うんです。漢字を学べばその延長線上にひらがなやカタカナがあるから漢字…

書ってスローな芸術

文字は誰でも書けるものです。 文字を読めなくても、意味を知らなくても、辞書か何かを見て同じように書けば書けるんだ。 だから書はかんたんだ、と思う。 しかし、惚れ惚れする良い字っていうのは、なかなか誰でも書けるってものじゃない。 はぁ(*´Д`)、そ…

中身が違う国って

国って文字がありますね。 これは玉をぐるっと囲ってる感じです。 下の文字は僕が書きました。 狼くんが紙をグッと掴んでいてくれたので安心でした。 こちらは或をぐるっと囲んでいるタイプの国です。昭和初期とか、それ以前はよく日本でも使っていましたよ…

北魏の龍門

おはようございます。夜明けのシュンです。 その昔、4世紀ころ。中国の各地に沢山の石窟作ろーブームがありました。 多くは、当時の皇帝か権力者が、そのご子息か誰かがお亡くなりになったとき、釈迦のご利益にあやかって来世では仏国土に生まれるように、と…

素人が書譜6(書譜/孫過庭)

そもそも運筆の方法は、自分の用意や工夫の中から出るのであります。そして規範として備える古えの人の筆跡に、かならず目を注ぐものです。 そのとき、すこしでも違いがあれば、まるで似ても似つかぬものになってしまうものです。しかし、もしそのコツを理解…

2018年戌年年賀状プロジェクト

今年は4週目の年男。 プロジェクトというほどでもありませんが、華やかな年賀状でスタートしようぜ! 年賀状を自分の文字を使ってできました。急いで宛名書いて送ろー!急げ#戌年年賀状 #書道 #calligraphy #japanpost 文字は僕が書いたやつの中から選んで使…

大丈夫です

大丈夫、大丈夫。 ??? 大丈夫です、って書いてみた。ハガキにね、紙から思いっきりはみだした。 何が大丈夫なの?大丈夫って言葉ってなんだろう? 大丈夫、大丈夫って何度も言っていると大丈夫って何?って思う。 一見しても意味が分かりにくいしね。大き…

古今和歌集562番(夕されば蛍よりげに)

夕されば 蛍よりげに もゆれども 光見ねばや 人のつれなき 紀友則 通訳 ( 夕方になると、自分の思いは蛍より燃えているのに、その光が見えないのか、あの人は素っ気ない) 仮名は横書きしていくと連綿が効かないね。 でもそれはそれで良いのかもしれない。 …

古今和歌集860番(露をなどあだなる)

露をなど あだなるものと 思ひけむ 我が身も草に 置かぬばかりを 真っ白な紙に筆で文字を書いて行くと無限とも言える広がりを感じる。 ひらがなの平安時代の古筆といわれるものは、たいてい小さく書いた文字が多いですね。 仮名にとってはその小ささが、世界…

古今和歌集104番(花見れば)

花見れば 心さへにぞ うつりける はいでじ 人もこそ知れ 古今和歌集104番#書 #calligraphy #instagramjapan #hiragana #かな #仮名#japanese 古今和歌集104番を解説したサイトを見つけましたのでご紹介します。 http://www.milord-club.com/Kokin/uta0104…

張猛龍の年

おはようございます。 闘志むき出しのシュンです。 今日は張猛龍碑をやっていこう。年も押し迫ってきましたので、年でいきます。 早速、さっそく。 これは162回目の年。ちょっと、点のうち場所が低いかもしれんて。もう少し上になるにはあと100回くらい頑張…

本阿弥切(古今和歌集589)

こんにちは、シュンです。 今日は得意の仮名を書いています。ぼくは本阿弥切が大好きです。本阿弥切というのは本阿弥光悦が愛蔵していたと伝えられることから名づけられました。 本阿弥切れは僕の性格に合っています。勢いに任せてどんどん書いていくところ…

すばやく書くってことは

鉛筆で、何でも良いから目の前に見えたものを5分以内で素速く描く、っていうマイブームが昔ありました。 20代半ば頃だったでしょうか。 絵を描くにあたっては、常に時間との闘いになる。 どこかへスケッチに行けば、ゆったりしていたらすぐに日が暮れてきま…

山吹や小鮒(正岡子規)

山吹や小鮒入れたる桶に散る 子規

あかあかと日は(松尾芭蕉)

あかあかと日はつれなくも秋の風 あかかちひはつれなくも 松尾芭蕉

荒海や佐渡に(松尾芭蕉)

荒海や佐渡に横たふ天の河 あらうみやさどによこたふあまのがは 松尾芭蕉

行く春や(松尾芭蕉)

行く春や鳥啼き魚の目は涙 ゆくはるやとりなきうをのめはなみだ