鉛筆で、何でも良いから目の前に見えたものを5分以内で素速く描く、っていうマイブームが昔ありました。
20代半ば頃だったでしょうか。
絵を描くにあたっては、常に時間との闘いになる。
どこかへスケッチに行けば、ゆったりしていたらすぐに日が暮れてきます。
速く描くことが当たり前になると、必然的に今ある時間の中で出来ることと、出来ないことの区別がつく。また、為すべきことの優先順位も自ずと定まるものです。
文字も最終的には、出来うる限り素速く書けるように持っていきたい。
楷書こそ、めちゃくちゃ速く書けるようにがんばろう。
これが達成できた出来た暁には、ヤッター!と言いたい、海に行ってさ。
鉛筆で素速く書くのは簡単でやりやすい。
けれど、筆で文字を書く時も、素速く書いて普通、という風にした方が、そういう習慣にした方が、良いのかもしれないな。ということで忘れないうちに、とりあえず日の文字で、早速やってみよう。
使う手本は虞世南の孔子廟堂碑にある「日」で挑戦。
ただ素速く書くだけなら、大したことはないのだけど、目指す手本を示されると、これは、これは。
何だって、こんな難しいんだ?
筆で素速く書いて思ったように書くことは、これまでの自分に無かった世界だった。
なるほど、なるほど〜、今日、ほんの思いつきでやってみてたことだけど。
うん、これは鍛えて物にすべき大事なスキルかもしれないな、と感じました。
先ずは初めの一歩だ。そしてこれからは、この方向は意識して鍛えていくとしよう。