ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

俳句と和歌の墨場必携

本阿弥切(いかがさき〜)古今和歌集457

2000年以降のこれからの時代、機械的にやれることは皆、機械化されてしまうし、順次されてきたのかもしれません。 機械的に考えることも皆、AIで処理されていくのだなぁ。そうなってきますと、人がやる仕事はたいてい機械化できて。そうしていくうちに機械が…

あふともなくて

ここ数日は、あ、こんばんは。寝起きのシュンです。 ここ最近ここ数日は、針切というのをやってました。 「あふともなくて やみぬるものならばなにを このよの おもひいでにせん」という内容です。それを筆ペンで書いたものです。 仮名を書いてますと、とい…

一条摂政御集(むかしわすれぬ~)

はい、こんにちは!シュンです。 最近はね、電車に毎日乗ってバイト先へ向かいます。 そういうわけで文字の練習も勢い電車の中ですることになっちゃいます。 むかしわすれぬゆみいたまうとてこもりてなむとのたまへばおむなわすらるゝ心はかくれなきものをな…

春の野に

先日、電車でお知り合いになった方からお便りをいただきました。 それで、お礼にと古今和歌集116番の春の歌を書いたんですが写真だけ保存して残しておきたい。 内容は以下の通りです。 古今和歌集116番 春の野に若菜つまむと来しものを 散りかふ花に道はまど…

字を書いているうちに日が暮れて

今日は、無性に文字を書きたくて書きたくて文字書き三昧の一日でした。 なんだか文字を書くのは麻薬みたいだ。 なんだかまだ書き足りなくてウズウズしています。 朝は2時くらいに目が覚めましてね。0時くらいに寝たのにすぐに起きてしまいました。 それで、2…

わがせこに(万葉集)

季節外れの冬の歌なんですが、不思議ですね。 歌を書いているうちに気持ちだけ冬になった感じになってきました。 ---原文:万葉集 巻八(一四二六) あかひと(山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと) わが背子に 見せむと思ひし梅の花 それとも見えず雪の…

砂のごとき(正岡子規)

なんだかここ数日は涼やかで秋も近い感じか。 ということで、筆でグイグイいこう。 砂のごとき雲ながれゆく朝の秋 正岡子規

おもひつつ(古今和歌集552)

★古今和歌集552 おもひつつ ぬればやひとの みえつらむ ゆめとしりせば さめざらましを

猫の妻(松尾芭蕉)

春ですからね、ニャンコも頑張ります。 ★猫の妻 へつゐの崩れより かよいけり 松尾芭蕉 ★猫乃つ万 部川為農 具徒連よ利 かよ悲けり 現代語訳★築地の崩れから女のもとへ通った業平さながら、恋猫は雌猫を求めてかまどの崩れより通うことだ #芭蕉 #俳句 #書道 …

鳳よ厂(小林一茶)

小林一茶の絵というか、書は見ていると何だかゆるゆるで力が抜けてきます。 こういうのはイイよね~。 それでどんな感覚か体験したくてモシャってみたんでした、ボールペンでね。 鳳よ厂 いくつのとしから 旅をした 小林一茶

よしのやまみねの(拾遺和歌集4)

今日は重之集を臨書しようぜ。 重之集の文字は繊細で、線質もきらめいて。 いつも思うんですが仮名って、ひらがなって凄いんです。 何が凄いのかって、書く人の心の変化に合わせて使う文字をドンドン変えていけるんですよね。 拾遺和歌集4番源重之 ★よしのや…

みわたせば やなぎ(古今和歌集56)

今日は朝から二玄社から出ている日本名筆選35の古筆名品集をやってました。 ★みわ多世は や奈支 さ久らをこ支ま世て みやこ曽者るのにしき奈利介る ★見渡せば やなぎ桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける ★ここから眺め渡してみると、柳の緑色と桜の色とが混ざ…

戸を叩く(正岡子規)

もう冬じゃないんです。 ★戸を叩く女の声や冬籠 戸をたたく 女の声や 冬ごもり。 この句は明治30年の作だそうです。 僕的には正岡子規の俳句は共感できるものもあれば、出来ないものもある。共感できないなぁ、というもののほとんどは状況が理解できないもの…

いくよへて(升色紙)

お題「今日の出来事」 おやようございます。 夜明け前は文字を書くためにある時間です。 どなたもこなたもあなたもあまたも、平仮名なんてあまり興味が無いことかと存じますが、時々は日本の文化を感じていただきとうございます。 それで、

緑の風

お題「ひとりの時間の過ごし方」 暖かくなってきました。初夏にはまだ遠いですが。 ひとりでいるときには絵を描くことが多いです。最近はたいてい色塗りです。 去年だったか、一昨年だったか定かではありませんが、この絵を描いたのでした。 はじめは、色だ…

思い出づる(和漢朗詠集139)

絵中の文字 おもいいづる ときはのやまの いはつつじ いはねばこそあれ恋しきものを 現代語訳(和漢朗詠集139) 思い出すときは口に出してこそ言いませんが、ただもう恋しくてたまらないのですよ #絵画#水彩#ヌード#緑#グリーン#仮名#ひらがな#平仮名#絵#アー…

あらし吹く三室の(百人一首69)

百人一首69 あらし吹く 三室の山の もみぢばは 龍田の川のにしきなりけり能因法師 #仮名 #japanesecalligraphy #kana #書道

山中や菊(松尾芭蕉)

#芭蕉 #俳句 #仮名 #書 #haiku #kana #japanesecalligraphy #おくのほそ道 山中や菊はたおらぬ湯の匂ひ やまなかや きくはたをらぬ ゆのにほひ やまな可や 幾く者多越らぬ ゆのに本ひ

剃り捨てて黒髪(松尾芭蕉)

#松尾芭蕉 #俳句 #書 #仮名#japanesecalligraphy #haiku #kana 剃り捨てて黒髪山に衣更 曽良 そりすてて くろかみやまに ころもがへ 楚りすてて 黒可三や万二 古呂毛可部

きつつきも庵は(松尾芭蕉)

#松尾芭蕉 #芭蕉 #俳句 #仮名 #書道 #japanesecalligraphy #kana #haiku きつつきも庵は破らず夏木立 きつつきも いほはやぶらず なつこだち 幾つゝ支も 以本者やふら春 夏こ立

かさねとは八重(松尾芭蕉)

この作品は一部分に間違いがあります。1文字抜けてました。(´-`).。oO 夜へ奈弖しこ、となるべきが、夜奈弖しこ、と「へ」が抜けてますね。 解説も間違い発見!「奈ゝるべし」の奈も、那が正解。 でもまぁ、手書きですし、ガイドも手作りですからね間違うん…

うの花をかざしに(松尾芭蕉)

先週の個展で「おくのほそ道」から64句をこんな形にして展示したん。 丸いところは竹で出来ています。 四隅には千代紙で色気を付けました。 これだけでは不親切かな?と思いガイドブックを用意しました。

我が君は千代に(古今和歌集343)

お題「最近気になったニュース」 いま沖縄や北海道で、合法的な中国侵略が大々的に進んでいます。 沖縄では琉球民族、北海道ではアイヌ民族を道具に「虐げられた少数民族独立だ!」と言って日本から沖縄と北海道を分断して中国へプレゼントしようと活動して…

ものかきてあふぎ(松尾芭蕉)

なかなか良い感じでかけたかも、って思うのは書いた時だけなんだよね(-.-;)y-~~~そう思ってるうちにアップしてまおう。 ものかきてあふぎひきさくなごりかな(もの可支てあ不支引きさ久なこ利閑奈)「物書きて扇引きさくなごりかな」#芭蕉 #仮名 #書道 #kana #…

蚕飼いする人は古代(曽良)

こがひする人はこたいの姿かなそら「蚕飼いする人は古代の姿かな」曽良#仮名 #芭蕉#japanesecalligraphy #書道#kana#syo おくのほそ道にある句でした。 書っていう芸術の鑑賞においては、書家も努力した分、観る側にも努力を要求するもんです。 嫌ですねー。…

たけくまの松見せ(松尾芭蕉)

読んでもピンとこない句ですが、おくのほそ道の中で句の前後を読むとグッときます。。 たけくまの松見せまうせおそさくら「武隈の松見せ申せ遅桜」#芭蕉#おくのほそ道#書#かな#japanesecalligraphy #syo #kana #書道

夏草の上に茂れる(今和歌集462)

[https://www.instagram.com/p/BXWRRmqh2kc/:title= 本阿弥切と元永本古今集と足して二で割ってみるスタイルを模索中です。そういうのを自分のスタイルにしたい。 古今和歌集462「夏草の上に茂れる

思ひつつ寝れば(古今和歌集552と553)

本阿弥切れを書いてみようぜ! ダーマトグラフでやってこうぜ! 買ったばかりのダーマトグラフで愛しの本阿弥切を書いてみよう。でもね、買ったばかりで、もう折ってしまいました(T ^ T)ダーマトグラフは柔らこいのですぐ折れちゃいます。そう遠くない未来に…

よしの山(重之集)

おはようございます。 寝ていて肩が冷たくなったら悪夢を見るらしいと気づいたシュンです。 ひらがな大好き、天才的! 日本万歳ヽ(^o^)丿イェーーーー かなの形状を可視化する#ひらがな #japanesecalligraphy #仮名 #書道 仮名っていうのはとても微妙な世界…

あまつかぜ雲の(百人一首)

仮名に限らず書って、めちゃくちゃ制約がありますね。 現在現時点だけなら、まぁ読めれば良いだけなんですが。 最近は読めない書を書いてる人もいます。でもそんなのを書くくらいなら僕は絵を描く派です。 その制約が沢山ある中において