ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

俳句と和歌の墨場必携

こだまして山(杉田久女)

鹿児島県出身の俳人で杉田久女という方がおります。 こだまして やまほととぎす ほしいまま 久女句 (谺(こだま)して山ほととぎすほしいまゝ @杉田久女) 爽やかな風を感じるうただなぁ。。 これは愛用のペンてるの筆ペンで書きました。ペンてるの筆ペンを使う…

雪のうちに春(古今和歌集4)

おはようございます。 もう乾いてどのくらいかな、3日くらい洗濯物を干しっぱなしのシュンです。 こほれる涙、って。こほれる涙、って!! こういう表現がグッときますよね。 古今和歌集4番。ロマンチックな歌ですねー。#書道 #仮名 #ひらがな #japanesecall…

山の池にひとり(正岡子規)

正岡子規の俳句っていうのは、なんか、純な感じがする。 山の池にひとり泳ぐ子肝太き#正岡子規 #子規 #俳句 #書道 #書 #japanesecalligraphy 俳句って、短いから、オリンピックの10メートル飛び込みみたい。そこに全てを賭けているって感じの緊張感がたまら…

古今和歌集562番(夕されば蛍よりげに)

夕されば 蛍よりげに もゆれども 光見ねばや 人のつれなき 紀友則 通訳 ( 夕方になると、自分の思いは蛍より燃えているのに、その光が見えないのか、あの人は素っ気ない) 仮名は横書きしていくと連綿が効かないね。 でもそれはそれで良いのかもしれない。 …

古今和歌集860番(露をなどあだなる)

露をなど あだなるものと 思ひけむ 我が身も草に 置かぬばかりを 真っ白な紙に筆で文字を書いて行くと無限とも言える広がりを感じる。 ひらがなの平安時代の古筆といわれるものは、たいてい小さく書いた文字が多いですね。 仮名にとってはその小ささが、世界…

古今和歌集104番(花見れば)

花見れば 心さへにぞ うつりける はいでじ 人もこそ知れ 古今和歌集104番#書 #calligraphy #instagramjapan #hiragana #かな #仮名#japanese 古今和歌集104番を解説したサイトを見つけましたのでご紹介します。 http://www.milord-club.com/Kokin/uta0104…

本阿弥切(古今和歌集589)

こんにちは、シュンです。 今日は得意の仮名を書いています。ぼくは本阿弥切が大好きです。本阿弥切というのは本阿弥光悦が愛蔵していたと伝えられることから名づけられました。 本阿弥切れは僕の性格に合っています。勢いに任せてどんどん書いていくところ…

山吹や小鮒(正岡子規)

山吹や小鮒入れたる桶に散る 子規

あかあかと日は(松尾芭蕉)

あかあかと日はつれなくも秋の風 あかかちひはつれなくも 松尾芭蕉

荒海や佐渡に(松尾芭蕉)

荒海や佐渡に横たふ天の河 あらうみやさどによこたふあまのがは 松尾芭蕉

行く春や(松尾芭蕉)

行く春や鳥啼き魚の目は涙 ゆくはるやとりなきうをのめはなみだ

君恋ふる(古今和歌集57)

古今和歌集572 君恋ふる 涙し泣くは 唐衣 胸のあたりは 色もえなまし あなたが恋しくて流すこの涙がなければ、唐衣の胸のあたりは赤く燃え上がってしまうでしょう、という歌。 「思ひ」という言葉は使われていないが 「燃ゆ」という言葉で 「思ひ」の 「火(…

わがせこが〜(古今和歌集25)

古今和歌集25 貫 之わがせこが衣はる雨ふるごとに 野辺のみどりぞ色まさりける(わが背の君の衣、洗い張る、春雨降る毎に野辺の緑の方は、色艶まさることよ……わが夫の、身と心、張る・春情、お雨降る毎に・色褪せ、野辺の女の見とりの方は、色情ますことよ)

夏草や(松尾芭蕉)

なつくさやつはものどもがゆめのあと 夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉

ベースにしたい本阿弥切(古今和歌集569)

こんにちは、仮名大好きシュンです。 本阿弥切っていうのは、なんて字だ!と思う。 バランスが良く、力強くて、変に美しく見せようというところもなくって。 見るほどに惚れ惚れしちゃいます。 しかし、他の古筆と比べると癖が強いように感じます。人が書く…

そこで一句

ようやく仙台も秋らしくなってきた頃。私はアルバイトしているんですが、向かう途中で歩きながらパチパチ撮ってきました。 それをパソコンに入れて大きくして撮った写真を見てみますと、うん、なかなか良い感じです。自然て、なんでこんなに美しいのだろう、…