古今和歌集572 君恋ふる 涙し泣くは 唐衣 胸のあたりは 色もえなまし
あなたが恋しくて流すこの涙がなければ、唐衣の胸のあたりは赤く燃え上がってしまうでしょう、という歌。 「思ひ」という言葉は使われていないが 「燃ゆ」という言葉で 「思ひ」の 「火(ひ)」を連想させ、それを涙の 「水」で消すという趣向である。また、「色もゆ」ということは 「色に出づ」(=明らかにする)を激しくしたような感じである。
古今和歌集572 君恋ふる 涙し泣くは 唐衣 胸のあたりは 色もえなまし
あなたが恋しくて流すこの涙がなければ、唐衣の胸のあたりは赤く燃え上がってしまうでしょう、という歌。 「思ひ」という言葉は使われていないが 「燃ゆ」という言葉で 「思ひ」の 「火(ひ)」を連想させ、それを涙の 「水」で消すという趣向である。また、「色もゆ」ということは 「色に出づ」(=明らかにする)を激しくしたような感じである。