ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

2017-12-13から1日間の記事一覧

本阿弥切(古今和歌集589)

こんにちは、シュンです。 今日は得意の仮名を書いています。ぼくは本阿弥切が大好きです。本阿弥切というのは本阿弥光悦が愛蔵していたと伝えられることから名づけられました。 本阿弥切れは僕の性格に合っています。勢いに任せてどんどん書いていくところ…

すばやく書くってことは

鉛筆で、何でも良いから目の前に見えたものを5分以内で素速く描く、っていうマイブームが昔ありました。 20代半ば頃だったでしょうか。 絵を描くにあたっては、常に時間との闘いになる。 どこかへスケッチに行けば、ゆったりしていたらすぐに日が暮れてきま…

山吹や小鮒(正岡子規)

山吹や小鮒入れたる桶に散る 子規

あかあかと日は(松尾芭蕉)

あかあかと日はつれなくも秋の風 あかかちひはつれなくも 松尾芭蕉

荒海や佐渡に(松尾芭蕉)

荒海や佐渡に横たふ天の河 あらうみやさどによこたふあまのがは 松尾芭蕉

行く春や(松尾芭蕉)

行く春や鳥啼き魚の目は涙 ゆくはるやとりなきうをのめはなみだ

君の胸から〜(ゲーテ/Johann Wolfgang von Goethe)

"You’ll never speak from heart to heart, unless it rises up from your heart’s space." 「君の胸から出たものでなければ、人の胸をひきつけることは決してできない」

君恋ふる(古今和歌集57)

古今和歌集572 君恋ふる 涙し泣くは 唐衣 胸のあたりは 色もえなまし あなたが恋しくて流すこの涙がなければ、唐衣の胸のあたりは赤く燃え上がってしまうでしょう、という歌。 「思ひ」という言葉は使われていないが 「燃ゆ」という言葉で 「思ひ」の 「火(…

わがせこが〜(古今和歌集25)

古今和歌集25 貫 之わがせこが衣はる雨ふるごとに 野辺のみどりぞ色まさりける(わが背の君の衣、洗い張る、春雨降る毎に野辺の緑の方は、色艶まさることよ……わが夫の、身と心、張る・春情、お雨降る毎に・色褪せ、野辺の女の見とりの方は、色情ますことよ)

日光四章より(北原白秋)

日光四章より(北原白秋) 光アフルル蔦カヅラ、 ユリウゴカスハ日ノ光。 タダ日ノ光、日ノシヅク。

真実(北原白秋)

真実 真実ナリト誰かイフ、 真実ナラズト誰カイフ。 麗ラカナレドモ、マタ寒ク、 水ハ樋(ヒ)ヲコソスベルナレ。

嘘 (北原白秋)

嘘(北原白秋) 二人手ヲ取り語ルコト、皆イチイチニ嘘(ウソ)ゾカシ。一人デ居テスラ、コノ男己(オノ)レと己(オノ)レヲタバカリヌ。

ヲガハ /北原白秋

ヲガハ(北原白秋) ナガルルミヅハイツシンニ ヒカリミナギリ、ヲドリユク。 イツポンカカルマルキバシ、 ウヲハソノヘヲトビコユル。

水面 /北原白秋

水面(北原白秋) 光リカガヤク水面(ミナヅラ)二ポント落チタル音シタリ。 飛沫(シブキ)ハネアガリ、 波光リ落タルモノノカゲモナシ。 飛ビ込ミシモノ、ヤヤアリテツラツラト躍(ヲド)リアガル。 マンマロキ林檎ナリケリ。 麗ラカヤ十方法界、光耀(カガヤキ)ノ…

片恋 /北原白秋

片恋(北原白秋)あかしやの金と赤とがちるぞえな。かたはれの秋と光にちるぞえな。片恋の薄着のねるのわがうれひ「曳舟」の水のほとりにゆくころを。やはらかな君が吐息のちるぞえな。あかしやの金と赤とがちるぞえな。

夏草や(松尾芭蕉)

なつくさやつはものどもがゆめのあと 夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉

墳を書きながら思う(虞世南/孔子廟堂碑)

おはようございます。水たまりの氷を踏み壊すシュンです。 昨日に引き続き虞世南の文字を書いていこうかな。 これは266回目の正直です、いや墳です。世の中古墳がいたるところにありますからね。 まぁね、たった一文字書く間にも、書いた回数分だけ思うこと…