北原白秋
北原白秋は「詩の香気と品位といふことを私はいつも考へる。これを総じて気品と云ひ気韻といふのはそれである。 これは巧みて成るものではない。 詩人その人のおのづからな香気と品位とがそのままそれらを詩に持ち来すのである」と。 更にまた「外に現はるる…
おはようござりんこ。 寒くて身も、財布も寒いシュンです。 僕は色を塗る仕事をしています。お金にはなりませんけどね、仕事なんです。 僕にとって黄色は光を思わせる。とくに冷たい黄色はさ。絵中の文字光カガヤク円(マロ)キモノアタリマバユクフリカヘル光…
日光四章より(北原白秋) 光アフルル蔦カヅラ、 ユリウゴカスハ日ノ光。 タダ日ノ光、日ノシヅク。
真実 真実ナリト誰かイフ、 真実ナラズト誰カイフ。 麗ラカナレドモ、マタ寒ク、 水ハ樋(ヒ)ヲコソスベルナレ。
嘘(北原白秋) 二人手ヲ取り語ルコト、皆イチイチニ嘘(ウソ)ゾカシ。一人デ居テスラ、コノ男己(オノ)レと己(オノ)レヲタバカリヌ。
ヲガハ(北原白秋) ナガルルミヅハイツシンニ ヒカリミナギリ、ヲドリユク。 イツポンカカルマルキバシ、 ウヲハソノヘヲトビコユル。
水面(北原白秋) 光リカガヤク水面(ミナヅラ)二ポント落チタル音シタリ。 飛沫(シブキ)ハネアガリ、 波光リ落タルモノノカゲモナシ。 飛ビ込ミシモノ、ヤヤアリテツラツラト躍(ヲド)リアガル。 マンマロキ林檎ナリケリ。 麗ラカヤ十方法界、光耀(カガヤキ)ノ…
片恋(北原白秋)あかしやの金と赤とがちるぞえな。かたはれの秋と光にちるぞえな。片恋の薄着のねるのわがうれひ「曳舟」の水のほとりにゆくころを。やはらかな君が吐息のちるぞえな。あかしやの金と赤とがちるぞえな。