ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

ベースにしたい本阿弥切(古今和歌集569)

こんにちは、仮名大好きシュンです。

本阿弥切っていうのは、なんて字だ!と思う。

バランスが良く、力強くて、変に美しく見せようというところもなくって。

見るほどに惚れ惚れしちゃいます。

しかし、他の古筆と比べると癖が強いように感じます。人が書く文字なのだから癖が強くて当然ですよね、それで、そこがまた魅力なんだな。


自分も、こんな感じで普通に書けたらな、と思う。見て書くなら、それらしくならなくも無いけれど。

 

文字は普通に何も見ないで、シャラシャラっと書いた時の字がこんな風でなくちゃ、魅力的な字にならないように思います。

将来は本阿弥切をベースに元永本古今集の伸びやかな感じを取り入れたような表現を自分の仮名として確立したものだなぁ。


僕はダイソーやセリエといった100円均一のお店で売っているらくがき帳を愛用しています。安いし、まぁ練習ですからね。

鉛筆の字は

古今和歌集569
わびぬれば

しひて忘れむと思へども

夢といふものぞ人だのめなる

 

日本語訳

寂しく辛い気持ちでいるので、無理にでも忘れようと思うけれど、夢というものは人に期待をもたせるものだ。

です。

恋の歌のようです。