ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

知過必改(懐素)

懐素っていう草書の巨匠がおります。中国の唐の時代(7世紀頃)の人です。

今日は、それをやってこうぜ、やってこうぜ!

筆文字には楷書、行書、草書、隷書、篆書といろいろありますです。

 

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[知過必改]

過ちを知れば必ず改めよう。

(懐素 草書千字文より)

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これは、そのうちの草書の文字になります。

僕は草書が大好きです。ササっと書けちゃいますからね。

文字と記号の間にある文字って風で。

でも、この書体は

 

けっこうな勉強をしないと、読めないし書けません。

見た目がね、みんな同じように見えてくる、不思議・・・

ちょっとの違いで違う文字になったりしますし、一人二役の文字もあったりで。

 

懐素って人は天才だなぁ、と思う。

 

普段からこんな風に書けるなら良いのになぁ(・Д・)

僕は仮名が好きなんです。そのひらがなを書いていますと、なんだか、草書も覚えなくちゃいけなくなるんです。成り行き上ね。

ひらがなに漢字を合わせていくと、草書の文字がしっくり決まるようで、平安の頃の古筆には草書が沢山入ってます。

変体仮名(へんたいがな)というのがありまして、例えばひらがなで「あ」なら「阿」の草書を使ったりするんです。

そうした変体仮名というのは平仮名の字体のうち、1900年(明治33年)の小学校令施行規則改正以降の学校教育で用いられていないものの総称です。平仮名の字体の統一が進んだ結果、現在の日本では変体仮名はあまり使用されなりましたけどね。

これは、日本の歴史的資料を読めない人だけにする、ってことになりますね。

過去を忘れよう、振り返らないぞ、というのも前向きで良いのかもしれません。

でもね、歴史を嘘で捻じ曲げるような人が出てきても、過去を忘れてしまっては誰も反論できなくなるわけでしょう?

明治政府、やっちまったな!って感じです。

あぁ、これは由々しき問題ですよ!