ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

魂の表現

ヨハネス・イッテン先生は「色は生命である。

なぜなら、色の無い世界は我々にとって死と同然である。

色彩は原始時代からの観念であり、それは色の見えない白光と、それを補い完全をつくる暗の子孫である。

炎が光を生ずるように光は色を生み出す。色は光の子供であり、光は色の母親である。
宇宙の最初の現象である光は、色を通じて、宇宙の心と、いきいきとした魂の存在をわれわれに明示する」と。

色を研究して、こんな風に考えが及ぶなんて。

しかし、そう言われて色に触れれば、確かにそうか、と思えるようになりました。
色は生命を表現することに向いている。

それに対比して白黒、モノクロは死を表現することに向いているのかもしれない。

潜在意識、と言っても良い。

潜在意識は目に見えないために「死」ともいえるか。

生は顕在化、死は潜在化。そして生と死の色彩を通して魂を、心を、感情を表現するんだ。