ある風景画
コンスタン・デュティユー(1807-65)という画家がおります。
それの「水辺の草原」という絵を観たんです。
何時のことだったかな。どこかの美術館で。
何から何まで忘れちゃいましたけどね、
モシャったこのスケッチだけがある。
たしか、とてもクラシカルな絵だった。
これを見ると、風景なのか抽象なのか定かじゃないんですが、静かな美術館で模写した記憶が蘇ってきて。
そうした記憶が頭の中で熟成されていくと、そうだ、風景だってこんな風に描けば良いじゃないか、こういう風に描いたものもだって風景画だ、ということになります。
自分の知らないところで、いつの間にか、そうなっちゃう。