ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

絵描きの役目

ロメールは「抽象とは画家の担う役割のことであり、画家は自然に対峙して抽象化という作業を行うのだ」と。

絵を描くという行為は、抽象する行為です。

抽象する感覚が無ければ絵は描けないと思う。

具象画であっても、何かしらを抽象して描くことになる。

スーパーリアリズムのような絵であっても、作品にとって不要と思えるものは省いて描かないものだ。それは抽象である。

一枚の絵にすべてを描くことは出来ない以上、目的に沿って抽象するのが絵描きの仕事なんです。