ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

一人遊び

電車に乗って、ボーっとして。
ひざの上にはスケッチブック。
しばらく揺られつつ、窓から外を眺めたり。
そうしているうちに、ちょっと描きたくなってくる。

電車のつり革のスケッチの絵
ということで、つり革でも描いてみようかな。


絵を描くって事は、単純に鉛筆もってタラタラと手を動かしているだけでも、実は十分に楽しいものだ。

知ってる遊びのなかでも、ほとんどお金のかからない遊びがこれだと思う。

使う道具といったら紙と鉛筆だけなのだから。

そのほかにあったら良いものといえば、

 

消しゴムくらいのものだろうか。

それでいて、とても知的な遊び。

ところで、人間は目が二つある。なぜかな?二つある。
二つあることで、脳は物を立体として知覚する。だから、片方だけだと平面として見える。

つまり、平面として見えるときもあれば、立体として見えることもある。
これを、この現象を画家は利用する。

これがあるために僕はいつでも絵を描きたくなる、といってもいいくらいだ。

これが為に絵を描くことが何倍も楽しくなる。

このことが画家に、考えて描くことから開放してくれる。目が二つあって良かったー♪
それで、見えるがままに描いていく。

電車が揺れるたびに線はうねり、描く形もゆがんだりする。ちゃんと描けないのも、笑える。

絵描きは「ひとり遊びの究極だな」と、ふと思ったりして。