ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

単色に溶けゆく色

色彩に個性が表現されるとしたら、それは配色にこそ現れる。

そういう個性の表現というのはバックグラウンドで動くOSのようなもので、つつましやかで、押し付けがましくなく、それでいて影響力が絶大、といった風で私は大好きだ。
 配色というものには無意識にしろ、意識的にしろ、選択する、という行為があるわけだから個性を表現していると言っても良いと思う。

それはファッションと同じ感覚かもしれない。

単色では、そこに個性を求めるのは出来ないと思う。

とはいえ、世界中に画家は沢山いるもので。ある一つの色だけしか使わない、という画家はほとんどいないと思う。だから、この色以外には自分は使いません、ということになれば、それは一つの個性かもしれませんね。

でも、僕の場合はほとんどの色域を使うから、個性というのをハッキリと自覚したい。

単色による個性表現は可能でしょうか?

遠目には単色に見えて、近くでは複雑な色彩の絵なら個性的表現は可能じゃないかな?