ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

赤くて誠実なバラ

2月3日から16日まで、今度の日曜日まで個展をしています。
仙台の泉区の長命ケ丘にある楓屋という喫茶店です。
このバラも展示しています。画材は透明水彩です。
たいした技術ではないのですが、私が今できる水彩の技術をすべて使っています。
はじめからそうして描くつもりで描きました。

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だから堅いように見えるかもしれません。それで「誠実なバラ」という名前にしました。
赤という色は一般的に情熱を感じさせます。私もそう感じます。そう感じない人もいると思います。

 背景のブルーがかった緑は、花の情熱と対比させるためにこの色にしました。なぜこういった対比が必要かといいますと、一般的な人にある生理的欲求がそれを求めるからです。

対比というのは大なり小なり絵には、どうしても必要だと思われます。人間の生理的欲求に関連しているからです。
対比が無い絵も確かにあります。けれどもそういった絵は、たいてい、何か物足りないように感じられます。
対比には今思い浮かぶだけで、12あります。きっと数え上げればもっとあるはずです。
1.色相対比
2.明暗対比
3.寒暖対比
4.補色対比
5.同時対比
6.彩度対比
7.面積対比
8.粗密対比
9.線面対比
10.遠近対比
11.堅柔対比(材質の対比)
12.錯視の対比
もっとあると思うのですが、今思い出すだけで、これだけです。
私のバラの絵は補色対比、明暗対比など対比が混在しています。
こういった対比が絵の中にあると、人間の生理的欲求を満たしてくれるので目を引きやすくなります。