ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

77回行動展に向けて05(完)

おはようございます、氷枕で何とか暑さを凌ぐシュンです。

前回からの続きです。

黒のらせんを描いたところで前回は終わりましたが、そこから白のらせんを描き足しました。

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なんか生き物の細胞じみてきました。これで仕上げにしてもいい気持ちになりましたので、完成ということにします。

この後は額装して東京に送る作業だけ。

今年は来年に向けてもう一枚100号を描いておきたいなぁ。

年内に1枚描いておけばさ、年が明けてから夏までの間に1枚描けば良いから気分も楽です。

 ところで、点描をやっていると色彩の調和にとても神経をつかう。とは言っても9割は無意識に描いているから神経を使っていると言えないかもしれないけど、1割ぐらいは一意専心で描いているのは確かだ。

 色彩の調和は世界を調和させゆくことと同じである、と思う。

主観的調和はたやすく、客観的調和は難しい。主観的調和は自分勝手で自己中心的で良く、なんら問題は起こらない。

客観的調和を目指そうとすれば多くの思想と対話しつつ、個性を表現できるようにしなくちゃならない。

それは環境に妥協することとは違うから、長い時間をかけて取り組むことになるだろうな。

クレーは「世界観などというものは自ずから生まれ出てくるのだ。

その世界観が決定的にどの方向をとるか、それはただ自分の意志によって決まるのではなく、すでに母親の胎内にいる時からいくらか運命づけられている、と私は思う」と。


 自分の作品の世界観の端緒は常に心血注いで出来たものの中に見え隠れしているはずだ。それを意識して見つけ、大切に育てていこう。