菜の花の土手で
いつだったかな、2008年ころ、今が平成30年ですから、平成20年か。
なんだか、昨日のことのようです。
うららかな春の日、菜の花を描いたっけ。
花は描くたびに感動があります。
おまけに孤独な僕の心は癒されて。
絵を描くときには、たいてい朝の起きたばかりで元気が良いときです。
この頃は、まぁ、今もですが、小さい絵なら現場で描くことにしてました。
宮城県の少し北の方に吉田川というのがあるんです。その土手は春になると菜の花がいっぱい咲いてさ。
土手だから、その土手に布の敷物しいて座るとちょうど目の前に菜の花が見える感じになるもんです。
ひとつひとつの部品が細かいために虫眼鏡で見たりして。
カバンからつけペンとインクを取り出して、インクはこぼさないように慎重に蓋をあけてね。
それで、どんどん描いていこう。
菜の花のまわりには小さな小さなイヌノフグリの青い花も咲いている。
小さな花の力強さに
絵を描きながらわけもなく、生きるというのはこういうことをいうのだなー、と花をみつめているんです。