ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

外形、輪郭、線

女性の持つ独特な柔らかな曲線は美しいと思う。女性に限らず、人体は美しい。
私は絵を描くとき、まず、形に注意が向く。輪郭に。

ということで、こたつの上のジャムだの何だのを急いで描いてみようぜ。急がなくても良いけどさ。

テーブルの上をスケッチした鉛筆画


自然にある形というのはすべてにおいて、必然性が表現されたもの、だと思う。
ものを見たときに、

 

形がよく見え、輪郭をなぞったように追って描いてゆけるなら、そこには自然の摂理がちゃんと表現されている。
自然の摂理には普遍性があって、飽かずに魅せる力がある。

思いつきで想像しただけの線ではそんな力は生まれないものです。
だから、私は形を大切に考える。

しかし、そればかりに固執すると息が出来ないような、酸素不足を感じさせる絵になってゆく。
クレーは「一、厳密に実物の模写。ときには、望遠鏡を使う。二、一で述べたのと正反対のことをする。

つまり、感じのまま、主な線を強く描く。三、すべてを、はじめの状態へ戻す。一=実物と二=画の統一を試みるのだ」と。

自然と自分とを融合させて個性を創りだせ。