薬に紫
紫は気分を深いところに引きずり込んでいくような色に感じる。
気持ちをクールダウンして静かにしてくれる。
そして壊れた細胞を修復してくれる感じがする色だ。それは紫の性かもしれません。
一般的に男は紫が好きらしい。女の人はどうなのかな。
紫は精神には薬になるような
色なのかもしれない。傷ついた心を正常にする力がある。
紫には高貴なイメージもある。何かの色と合わせて日本では粋を表現する色に使ったり。
色は押し付けがましく主張することはない。けれど色それぞれに意味というか感じる、あるいは受けるイメージがある。
色には一般的に共通して感じる客観的イメージと、個人的な主観的イメージとがある。それは必ずしも同じであるとは限らない。人が感じる色のイメージはそれを見た時と一緒に体験した情景と感情とがセットで作られ記憶されるものだ。たとえば、人によって赤のイメージが青のイメージにすり替わることはありえるだろうか?
仏教に紅蓮とか大紅蓮という言葉が出てきます。これは単に赤いハスのことではありません。ある人が地獄に落ちました。そこは寒くて寒くて、あまりの寒さに背中がひび割れてきて血が噴出してしまう。その様を言うとき赤いハスが花開いたかに見えることから紅蓮とか大紅蓮と。
この地獄にいる人には赤は極寒を象徴するかもしれません。多くの色はそこまでのことはないでしょうが、多少のズレが生じる。絵を描く時もしかして個性として利用できるかもしれません。