緊張をほぐす
人の体は緊張するとこわばって動きが鈍くなる。
そのために、ここぞ、という場面になると力を発揮できないことがある。その、ここぞ、という時のために準備しておく必要がある。
僕は真央ちゃんから緊張のほぐし方を教わった。馴れ馴れしく真央ちゃん、なんて呼ぶな!
それはさて置き、何時だったかテレビでフィギュアスケートの大会が放映されていました。僕は浅田真央選手の演技を見ていました。
演技が始まる前に深呼吸をしています。
僕はピンと来た。そうかなるほど、深呼吸をすれば良いのか、と。
彼女は演技の合間に深呼吸をする。
深呼吸をすると、その空気によって体は柔らかくなる。スポンジケーキと同じことだ。絵描きにとって緊張をいかにほぐすか、という事はとても大事なことなのです。
日がな一日絵を描いていると体がこわばってくる。それが幾日も続くと体が可笑しくなってしまう。
若い頃、それでも無理くり頑張っているうちに、とうとう寝込むようになってしまったことがありました。絵を描くのは楽しいので、同じ体勢でずっと居てしまう。それが原因だとは露知らず、何故だか解らず十年くらい、いやもっと長い間かもしれないな。
毎週風邪はひくし、帯状疱疹にはなるし、体中痛いし、季節の変わり目には必ず半月くらい起きれないほどの熱が出たり、で苦しかったなぁ。
そう、それで、真央ちゃんから緊張のほぐし方を見覚えて以来、身体を快適に保てるようになりました。
馴れ馴れしく真央ちゃんなんて、呼ぶなよ!