ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

構図を考えようかな

こんばんは。最近呼吸が浅いシュンです。

僕は、ある人に毎週絵を教えていました。今では月に一度ですが。2017年現在で15年くらいになりますでしょうか。

ある時、構図の話になりました。ここで思い出してみようと思います。

 

構図にはバランス、誘導、分割の三種類あります。

バランスは重い軽いの感覚で絵を構成していくことです。有名な作家ではアレクサンダー・カルダーという人がいます。彼のは彫刻ですが原理は同じです。

カルダーの作品の写真
上の写真が彼の作品ですが、バランスで成り立っている作品ですよね。

絵の場合はもちろんバランスが狂っているようにも描くことができます。そういうのは目的があれば問題なかったりもしますが。

次に誘導ですが、

 絵かきたるもの描いたからには、できるだけ長い間その絵を見ていてほしいと思うものです。それで、絵の中を自在に鑑賞者の視線を誘導するために腐心することになるわけです。

それの簡単な例で言いますと、絵に横線が一本、天と地を割るかのように引かれていたとしましょう。そうするとそれを見る人の視線は、その線に沿って自然に右から左、あるいはその逆とありますが、誘導されます。素晴らしい作品は、大抵の場合、この誘導の技術が非常に巧みです。

 

 分割というのは、上の例の地平線を引くときに、上下どのくらいの割合で引くのが絵に合うのか?あるいは美しく感じるのか?など目的によって決めていくことをいいます。この場合は地平線ですが、線と限らず物が置かれる位置に対しても利用されたりします。


 絵を描くときに、たまには構図のことも考えてみるのも良いと思うんです。ほとんどは考えてなかったりするわけですから。
構図というのは家にたとえると骨組みみたいなものですよ。
構図のことを考えて描いた絵は、家族のことや、生活スタイルなど様々なことを考えて、何十年も持つように建てた家のようでもあります。

とはいえ、いちいち構図を考えなくても絵は描けますよね。

けれど、それも考えると良い絵はさらに素晴らしいものになります。

構図のセンスは数さえこなせば身につくのではないかと思います。とくに根拠はありませんよ。

思い出したそばから話してるので意味不明なところもあるかもね。

構図の取り方を練習したり研究するために、以前僕はデジタルカメラを使ってみたこともあったっけ。
デジタルカメラを使えば時間をかけて描く必要もありません。また、すぐ見ることができるので結果がすぐにわかりますから。

ただ自分で考えるには、描くのがやっぱり一番です。