ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

誰かの日常(食事する子どもの絵

誰かの日常を描こうと思ったことがあります。それのシリーズのひとつです。

youtubeなどで見かけた動画をもとに描いたものなんですが、そういうのも絵にしたら良いかもしれないよなぁ、と。

食事する娘の絵

人物は日常の動作の中に美しさがあるものです。

普通は、なんてことない動作にこそ、僕は魅力を感じるんです。

ま、変態なんだけですが。写真からも絵にすることはできるんですが、動画の方が前後の動作が見えるので好きです。

上から蛍光灯が当たっているので体全体が影になってますね。

そういうところが普通の日常風景をかもしだしています。

クレヨンで描いた絵です。正確にはカランダッシュのネオカラーⅠです。

 それの30色をずっと愛用しています。

 

カランダッシュのこのシリーズ(ネオカラーⅠ)には10色と15色と30色しかありません。これは油性のやつです。

ネオカラーⅡというのもありますが、そちらは水にも溶けるクレヨンです。

僕はね、クレヨンは水に溶けないから使いたい派です。

子供のころ、クレヨンで描いた上から水彩絵の具を塗ったときの感動はたいしたしものです。それを引きづっているだけかもしれませんが。

だから水に溶けるクレヨンは便利なのかもしれませんが、ちょっと嫌だなぁ。何でもできると使うときに混乱するんですよね。

これは素晴らしいです、まず発色がね。それまで安価なものしかつかったことが無かったものだからキメの細かい書き味に感動でした。赤と青と黄色をだいたい同じくらい重ねていくと、ちゃんと黒っぽくなるようなセットになってます。

どんな風に作っているのか、いつか工場に見学に行けたらなぁ。

カランダッシュはクレヨンのケースのロゴの下にof switzerlandとあるので、スイスのメーカーです。

オストワルトの色立体(ノーベル化学賞を受賞したドイツの科学者であるオストワルトによって1920年頃に発表された表色系)に基づいて番号が振られているので、覚えようと思えばわかりやすくできています、それがまた素晴らしいと思うんです。

これがその、色立体です。

オストワルトの色立体の絵

形が正確じゃないとの意見もありますが、色のことを覚えようとするときには分かりやすいので好きです。

僕自身、色のことを何も分からなかった頃、これを思い浮かべて色立体を把握したものでした。