ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

2018-01-17から1日間の記事一覧

手に見るリズム

黄金比を数列で表現したようなのにフィボナッチ数列というのがありますよね。0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55........と、こんな風な数列です。 よく見るものに手がありますが、そこにもフィボナッチ数列が見えます。とは言っても図で見ないと分からな…

ルドンの馬に乗る娘

ルドンっていう人は天才だなぁ。 彼の絵は、とにかく色彩が美しいです。まぁ、これは絵の一部分ですけれど。 それで感動を頂いた記念に、ネットで見つけた彼の絵にぬり絵したのでした。

死産児について

カンディンスキーは「どのような芸術作品もその時代の子であり、しばしばわれわれの感情の母である。 こうして文化の各時代はそれぞれ、二度と繰り返すことのできない独特の芸術をつくり上げるのである。 過去の芸術原理を蘇らせようとするくわだては、せい…

自然をつぶさに見ていると、これは誰かに操られているに違いない、と思う。 この世界のすべての物には、細すぎて見えない紐がついている。 この誰かさんは、その紐を両手に持って必要に応じて引っ張り、自然の摂理が崩れないように調整するんだ。そうやって…

秩序無秩序

ランスコイは「画家は、たぶん知性を持っていなければならないだろう。だが無邪気なままであるべきだ。絵画というものは、完全には統制され得ない行為だからだ」と 。僕もそれに賛成だ。 無邪気さは無秩序であり、知性は秩序ともいえようか。 無邪気さは作品…

なんでですか?独学

僕は独学で絵を学ぶ。 誰かが間に挟まったものからでなく、できる限り学びたい人の作品および著作から。 偉大な人は必ず、自分に至らぬ後進のために作品や著作を残してくださっているものだ。 それでいつも独学だ。 出来たら直に人から物を教わりたい。 しか…

未来を予言する絵

「芸術においては、始まりもなく、終わりもないのだ。ただ、絵画だけが先んじていなければならない。常に!未来を予言するのでなければ、絵画には全く意味がない」とランスコイは言うけれど、未来を予言するために絵を描く人は無いと思う。 結果的に先んじて…

輪のある黄の景

寒いと黄色が見たくなる。 おはようございます。ちょっとお腹の調子が変なシュンです。 色彩に錯覚はつきものです。 同じ色でも明るく見えたり、暗くみえたり、色味が変わって見えたりします。 この絵はそうした錯覚を多用して描いた作品ですが、見る人はき…