緑と黄の絵
絵の具をキャンバスにぽたぽた垂らして、キャンバスと同じ長さの細めの板、スキージとも言いますが、それでシャーっと引きずっていくと、こんな絵になります。
ゲルハルト・リヒターという巨匠がおりまして。
その人が、こんなやり方で絵を描くもんですから、どんな具合かなぁ、と真似してみたんです。アクリルで描いてみました。
やり方を真似てるだけでね、模写とは言えません。
やってる作業自体はシルクスクリーンと同じです。ただ、シルクなしでやるところが違います。
絵描きにとって、同じようにやってみる、というのは得るものが多いものです。同じように作業をするなかで、自分がどう感じるのか見たいと思うわけです。
自分の気質に合うやり方なら、それを取り入れてより良い作品を作っていけるでしょうし。気質に合わないなら、それを確認できただけで成果です。
上の状態でしばらくして、緑が、どうも鮮やか過ぎて嫌だなぁ、と思って下のように少し青くたのでした。