ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

黒と白は色相か?

黒と白は色相ではないと思っている人がおられます。

それについて、僕はこう思いました。

 

色相というのは色彩全体からすると、その中のある一面を指します。
それを果物のみかんに例えると、ひとつのみかんが色彩の世界のすべてだとすると、色相は一つ一つの房だけを指します。
黒や白ももちろん色相に含まれる、と僕は認識していますし、それが現実に変えようのない事実です。

白や黒も他の色同様に色相として問題無いと思います。
しかし黒や白は色相ではないという考えはきっと、色彩をよく知らない人の言い分でしょう。
かく言う自分も色彩のすべてを知っているわけではありませんが、少なくとも黒や白が色相ではないという程の無知ではありません。

一般的に黒も白も含めて全ての色彩は一つの球体に例えられます。
この球体に例えられた時に黒と白は、黒から白の領域によって色彩全体を包み込んでいます。
黒や白が色相として感じられない人の多くは、おそらくそれらが全体を包含しているゆえに認識しにくいからでしょう。