ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

絵を描くきもち

あぁ!音楽ってなんて素晴らしいんだろう!

限り無い深さと広さをもつ海のような多彩で多様なジャンル。
一瞬で多くの人を惹き付ける衝撃性!創造性!
そして、みんな聞いたそばから消えていく。

それがまた刹那的で魅力でもあります。

私も音楽のように作品を創りたい!とよく思う。

けれど音楽を感じさせる絵を描きたいとは思いません。今は思わないだけなのかもしれないが。

数多くの事を音楽は教えてくれる。音楽は凄いな、と思います。
音楽とアートは似ているところが多分にあると思う。
制作過程も聞くところによると、

 

とても似ているようです。
音楽はつねに売れることが前提として創られることが圧倒的に多いと思う。
誰かに聞いてもらうことが前提、といってもいいかもしれません。
私が思うこの「売れる」ということは、自分の中にある感動がダイレクトに他人に伝わるということも意味しています。例えばある曲がCDになってお店で売れるということが「感動が伝わる」ということの延長線上にあると思うからです。

絵の場合、誰かに観てもらうことが前提で生まれるとは限りません。それが前提で生まれることが圧倒的に少ないように思います。
そういうこともあって、描いて誰かに気持ちや思いを伝える場合、本当に伝わるかどうかは音楽より判断が難しいと思います。

絵の場合は感動があっても音楽で感じる感動とはちょっと違うと思うのです。

静かでじわっとくるような感動というのでしょうか。

なにより現在は誰かに何かを伝えるためにというよりは、自分の気持ちを発散させるためや、癒すために描くという人が多いのかもしれません。

私は、絵が好きで好きでたまりません。気持ちを癒すことより、今の思いをすぐ形にしたい気持ちが強いようです。