ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

ある公園で

時々ね、街中に絵を見に出かけたりするものです。それで、いつだったか、何処かのグループ展である絵を見ました。

日本で一番人口が多いんじゃないかと思うから仙台に行くことが多いんですが、そこで仙台の大崎八幡神社

 公園の絵

中心とした八幡町界隈を描いた絵を見たことがありまして。全体としては、仙台市の八幡町界隈を描いたものです。ごくたまに絵が好きで描いてます、ぐらいの僕と同じで無名の方の絵でした。

 

絵と地図を掛け合わせたような表現だったと思います。その場でその絵の一部を模写してみました。

表現は拙いのですが、なんとも素朴な線が良いな、と感じました。

絵というのは見ている時と描いている時とは感覚が違うものです。

見ていて良いな、と思って真似して描いてみる。

すると、なるほど、描いている時にはこんな感覚か、と。それでようやく自分的に納得できる。 

 

僕の場合、模写、といっても本来の意味での目的とはだいぶ違っています。

同じように描けるようになりたい時には、細かなところまで模写して学ぶ必要があります。けれど、大抵そんなことは思わない。

お気に入りの部分を模写して、それをきっかけにして、ほかの部分を描く。
それは音楽で言うところの、カバー曲をつくるようなものかもしれません。

まぁ、これに限らずたいていは、そういう感覚で模写します。

カバー、というのは成功していれば、オリジナルとは違った新たな価値が付加されます。そういったことは昔から広くされてきたことなので、古臭いともいえます。

僕はそういう感じで模写するのが好きなんです。

 

模写する作品は有名無名は問いません、気に入ればなんでも良いのです。いつの日か作品をつくるきっかけに出来ればな、と思ったりして。

この八幡町の絵は結構な大きさでA2くらい、まぁA3を二つ合わせたくらいだったかと思いました。

それでも、その中の5センチ四方だけ良いポイントを見つけまして。

それを見まして、ここだけ大きくして描いたらなかなか良い絵になるかもね、と思ったものです。

 

それで、F4といってA4のサイズの紙をひと回り大きくしたようなサイズの紙に描いたのが上の絵です。色味を多少自分好みにしましてね。

表現が心もとないところはハッキリさせてみたり、と水彩とペンで水彩紙に描いたんでした。

5センチ四方ていどの大きさの絵の一部分を大きく描くと、それはなかなか楽しいものですね。

てきとうで、あいまいな感じが、これまた良いんじゃないですか?!

 

だから、これは、そのー先ほど言いました、音楽でいうところのカバー曲みたいな感じでしょうか?

単なる模写といってもいいものではあるんですが。