ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

文章と絵

 絵描きからしてみると、文章は別のことのように考える。文章を書く暇があったら絵を描いたほうが良いよな、と思う。
絵を描く表現というものは文章では表現しきれないものだ。

だから絵が好きなんだろう。

しかし文章は絵を作品の裏方で援護してくれる力を持っている。たとえば、ある絵を描いたときの感覚は描いた本人が作品を見れば瞬間的に思い出す。

さらに描いた時のことが多少文字にしてあると、より速やかに感覚を思い出せる。

そのことは次の仕事にちゃんと生かされる。しかし他人が見るときには文字にされたものしか、画家の描いた時の感覚を知る手がかりがない。

描いた人の感覚がわかると作品が身近に感じられるかもしれない。文字とセットで作品に触れることは、きっと作品の理解につながるだろう。そう考ると苦手だけど頑張ってみよう、と思う。

人とほとんど話さない自分なのだから文字で言いたいことくらい書いておいて、死力を尽くした証をここに留めよう。