リヒターのやり方で
ゲルハルト・リヒターという巨匠がおりまして。
まぁ、やり方を真似て、それでいて自分の感覚を加味して描いてみたんです。
これは、100号で自分の背丈くらいあります。
これを描いてみて、どうも、このやり方は自分には向かないかもね、ということで、これを最後に足を洗いました。
何より、誰が見てもリヒターの二番煎じにしか見えないんですよね。ダメダメ。
けれど試しに、新制作展に出したら入選しました、しましたが自分的にモヤモヤ感が残っちゃって。出品した時には、やり方を真似ただけで、作品を真似たわけじゃないから問題ないよね、と思ったのです。
けど二番煎じの感じは否めないでしょう?それで入選しても意味がないですもんね。
僕はやっぱり、絵の具で描くなら筆で描く方が好きかもしれない。
それでもね、描く過程でたくさん学ばせていただきました。
例えばこれは、ほとんど買ってきた絵の具をそのまま使って描いたのですが、それだと、色味が自分の好みじゃないから良くないかもな、とか。
例えば、人の手だけでは無理な機械的な表現も、使い方によっちゃ、良いかもしれないな、とか。
今見ると、やっぱり配色がいまひとつって感じです。
単調すぎますよね。これではね、すぐ飽きちゃいますよ。