ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

印象派でバイク

最近ようやく春めいてきた仙台で開いた口が塞がらないシュンです。ZRX1200
 2月ごろにキツくてヒーヒー言いながら働いている会社の方に「バイクを描いてちょうだいよー」と依頼を受けました。ひと月くらい頑張りましてね、完成です。

季節柄色彩も春めいていますね。

30号(91×72.7cm)のキャンバスに油彩で描きました。
中々の大きさですが、愛車のバイクということでしたので、このくらいの大きさが見応えも十分で良いだろうと思います。
カワサキのZRX1200という大型のバイクでとても格好良い。

一見すると何だか印象派っぽいです。
 印象派っていうのは、もうずっと古くて19世紀後半にフランスから始まったムーブメントなんですが、印象派を企画されたときの美術館の入りの多さでもわかるように日本人は印象派が好きなようです。みなさん名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

かく言う自分も印象派が大好きだもんですから、描く絵も自然そうなっちゃいます。

印象派の中でもスーラっぽい絵に近い雰囲気かな。

スーラっていう方はジョルジュ・スーラというお名前で、点描画で有名な画家。

スーラ

上の画像のようなこんな作品を描く人です。これは代表作ではございませんが、このバイクの作品に近いでしょう?そういうわけでこれをチョイスしました。

スーラの絵を見ていると、あぁ絵を描くってこういうことなんだなぁ、と教えられます。

点描というのはTVのように光を使って表現されるものを絵で実現させるための技術と言えるかと思います。

TVと違って実際は自ら光ることが無い絵ではありますが、見る人の頭の中で色が混ざりあって光り輝くように見えます。電気も必要ないですし。
スーラの絵(本物じゃなくて画像だけど)を見る度に、なんて天才なんだ!とため息が出る。