ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

77回行動展に向けて03

前回からの続きです。

あれから油絵の具と6号豚毛筆でさらにクルクル描いていきました。

豚毛の筆は弾力があって、他のどんな筆を使うより油絵描いてるって気分になります。

 

クルクルの塊二つは、黒に近い?近くないなぁ緑のやつと茶のようなくすんだ青のような、そんな感じで展開してみました。

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ところで色というのは情緒を表現するに向いていると思うんです。

だから日々自分の中で、瞬間瞬間、その時々で無限に移り変わっていく情緒を記録するように絵を描いていきたい、これもそうした作品にしていこう。


前作から2枚目のこれを描くまでの間に印象派的なバイクの絵を一枚描いたのでした。その感覚でもう少し描きたいというのもありまして背景を点描にしました。

点描という技術は専門用語で言うところの同時対比の表現です。

同時対比で描かれた絵っていうのは、それを観る人のその時の気分で色彩が変わって見えるんですよね。それに、それの大家であるスーラに思いを馳せていると色だけに色々と思うところがあって感慨深いものがあったりします。

 はじめは背景は全体的に白くて淡いピンクのようにするつもりでいたのです。けれど、黄色のアクリル絵の具がたくさんあったものだから黄色で下地を塗ることにしたんですよね。それで時間をかけて最終的に淡いピンクにしていけばいいさ、ぐらいに考えていたのですが、描いているうちに黄色のままで良いような気持ちになってきました。

黄色も良いな、うん。ということで黄色で続行しよう。

行動展まであと2ヶ月くらいですから、なんとか頑張って近いうちに完成まで持っていきたい。

ちょっと絵が小さい感じがしますね。1枚めと比べると小さく感じます。これから、そこをなんとか工夫したいと思います。