ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

パンチをくれてやる

お題「思い出の味」

 

僕はどちらかというと、文化系ですよね。絵描きっすから。

でも、運動しながら美を感じたいというお話しだそうですが。

手作りパンの写真

それでしたら、パンを焼いてみましょうか。

これは1時間半から2時間で美的な体験ができる遊びです。

泥んこな手の方や、うんちのついた手での参加はご遠慮くださいませ。

 

とりあえず、粉をご用意願います。強力粉です、強力なやつ。

僕的にはゴールデン・ヨットが好きですが、カメリヤでもおいしく出来ますよ。

上の写真のパン3個分の材料は以下の通りです。

それじゃ、やってこうぜ!

 

ボールを用意して、それに水以外の材料を入れます。

次の作業は混ぜるから、それを見越して、先に粉を入れてから他の材料を上に乗っける感じでね、やってちょうだい。

ここで、ちょっと材料についていろいろご説明いたします。

  • 塩ですが、塩の違いで微妙に味が変化します。
  • 水を牛乳にしますと、すこし甘味が増します。
  • お酒が入ると、香りが良くなりますね。ベルモットはニッカ・アップルワイン、または白ワイン、または日本酒、ウィスキー、またはそれらに似たお酒ならなんでも良いです。
  • バターをマーガリンなんかにすると安っぽい味になるのでいただけません。同じバターでもカルピスバターなんか使ったりすると、もう超高級なパンって感じの風味になります。
  • ドライイーストが入るとパンをふっくらさせてくれます。これは生き物ですから新鮮じゃないと頑張って働いてくれません。賞味期限切れのドライイーストを使ったりするとパンが膨らまないことになります。

それじゃ、つづけていこうぜ!

  • 体温より少し冷たい程度の水全部を粉に注ぎます。

そしたら、それらを混ぜていきましょう。

一通り混ざったらそのまま、こねて、たたいて、のばします。これを時計を見ながら10分くらいやってこうぜ!

ボールの中でこねていくと、はじめはベタベタですが、そのうち水気が丁度良い感じになっていきます。

  • あるていど、こねたら、パンチをくれてやってください。

これでもか、これでもか!! ってくらいにね。まだ懲りないか!って感じでお願いします。コノヤロー!これでもか!!って声を出しながら取り組むと健康的に良いと思うんです。

よく野球選手とかやってるじゃないですか? 片手にグローブをはめて、もう片方の手でパチッ、パチッっとグローブを打つ、そんな感じです。

くたびれてきたら、こんどは両手でぐいぐい伸ばします。伸ばして、まとめて、伸ばして、まとめて。

それでまた、ボールに戻して、こねていきます。

こんなのを10分から15分やってくと、パン種もポカポカあったかくなってきます。

  • そしたら、ボールに皿か何かで蓋をしてね。

電気ジュータンにスイッチを入れて、その上にボールごと置きます。

そしたら、布団を引っ張り出してきてボールにかぶせて45分お昼寝させます。

45分するとボールから溢れるくらいに膨張しています。

それをすこし、こねてまとめたら、拳骨くらいの大きさにちぎって丸くします。

丸くしたの三つくっつけてクッキングペーパーの上に置いておきます。

それで10分休ませます。これはバットのようなのに入れてカピカピにならないように蓋をしときましょう。

休ませないと疲れちゃうみたい。

  • 10分たったら、オーブントースターで180度にして17分くらい様子を見ながら焼いてください。

オーブントースターが無いよ、って方は、フライパンに蓋して弱火から中火で焼いちゃってください。

 

粉がパンに変化しゆく姿を見ていると、粉ってすごいよなぁ、と思う。

粉にちょっとした材料が混じるだけで、こんなになっちゃうんだなぁ、ってね。

それで、こんなに美味しくなっちゃうわけです。

ヘトヘトに疲れるんですけれど。

パン作りには、パン種をこねてヘトヘトに疲れたところで出来たパンを食べる、っていう一連の行為の中に美があるんです。