空はなぜ青くて、夕焼けはなぜ赤いのかな(富士通研究所サイトより)
★空はなぜ青くて、夕焼けはなぜ赤いのかな
空がなぜ青く見えるのか、考えた事はありますか?
僕は考えたけど分からないんです、教えてください。
空が青いのにはちゃんと理由があります。
光は
波長によって、色が違います。
太陽光は、地球の空気層(大気圏)に入ると空気中の細かいチリ(注)にぶつかり、光の向きがかわります。
つまり、波長の短いもの(赤よりも青の方が波長が短い)は、それだけ細かいチリにぶつかる確率が高いので、あちらこちらに光が散らばりやすいということになります。空が青く見えるのは、波長の短い青い光が空いっぱいに散らばっているからです。
(注) チリ:このページでは大気を構成する酸素や窒素の分子を示します。
★太陽光の波長
太陽の光は白っぽくみえますが、実は赤い光から青い光まで色々な色の光がまじっているのです。つまり太陽光の中でも波長が違うのです。
★空が青く見える理由(太陽光が細かいチリにぶつかるから)
1)太陽光が空気層に突入します。空気層の中には沢山の細かいチリが浮遊しています。
2)波長の短い青い光は細かいチリにぶつかりやすいので、光があちこちに散らばってしまいます。 一方、波長の長い赤い光は細かいチリの間をス~イスイとすり抜けます。
3)青い光が空の上であちこち散らばっているので、遠くから見ている私達には空が青く見えます。夕焼けが赤いのはなぜでしょういままで青かった空が夕方に赤く見えるのはどうしてでしょうか。これは、太陽光の空気層を通る距離に関係があります。太陽は沈むにつれて、太陽の位置が私達の真上から横に移動します。そうすると、太陽光の空気層を通る距離は、真上に比べて横の方が距離が長い為、いままで細かいチリの間をすり抜けてきた波長の長い赤い光も、細かいチリにぶつかり散らばり始めます。青い光は波長が短い為、遠くまで光は届かず、私達には赤い光のみが散らばった空が目にうつるので、夕焼けの空が赤く見えるのです。
以上のように、夕焼けが赤く見えるのは、厚い空気の層を通っても長い波長の光は、散乱されにくくて 遠くまで伝わる性質があるからです。光通信でも光ファイバーの中での散乱を少なく遠くまで伝わるように 、少し波長の長い光を使っています。
(富士通研究所サイトより)