コーヒーは美の味がする
おはようございます。
孤独すぎて泣きながら歌いだすシュンです。
ところで新鮮さは美しい。
どんな方でも新鮮な時には美しいものですよね。
まぁ、人間の場合には心のあり方によって鮮度が違いますから、年齢と比例するものではありませんが。
食べ物でも新鮮な時には何でも美味しいもんです。
たいていの食品で、新鮮さのなかに美があるってことを体感するには、けっこうな時間と経験が必要になります。
あなたは、今すぐにでも感じたいんです!って言いますけど。
なかなか、そんな、
すぐってね、難しいですよ。
あ! すぐ分かるものがありました、ありました。
新鮮な美しさを、すぐさま体感できるものにコーヒーがありましたね。
新鮮なコーヒーを飲みたいなら、自分で焙煎するしかありませんからね。
本当に新鮮なコーヒーが如何に美味しくて、これまで美味しいと言われて飲んでいたコーヒーが如何に新鮮じゃなかったのかがハッキリする、ってくらいです。
まぁ、それをやってみて美を感じ取れるかは、個人差があるかもしれませんがね、30分もあれば体感できますよ。
僕はコーヒー焙煎を5年くらい研究してたことがありましたんです。コーヒーは利益率が高いですからね、余裕があったらお店を出したいくらいです。
それじゃ善は急げだ、やってみましょうか。
コーヒーっていうのは、日本においてはどんなお店でも個人でも100パーセント輸入であると思います。ですから、人によっては海外へ行って買いつけてくるようですが、ネットで探せば生の豆はすぐ手に入ります。
100gで200円~300円くらいのものでしたら十分美味しい豆が買えるでしょう。
いろいろ虫食い豆をよりわけたりと準備に時間をかけたほうが良いことも多々ありますが、ここでは端折っちゃいます。
材料は以下の通り
- コーヒーの生の豆を200g(僕はグァテマラが好きなので、今日はそれで)
- 雪平鍋21センチ(雪平鍋を使う人は、たぶん僕くらいなものです。フライパンでは浅すぎて膨れた豆がこぼれちゃいます。)
- ドライヤー
- ヘラ
準備はできましたか?
僕はグァテマラが好きなので、今日はグァテマラでやってこうぜ!
まず、ドライヤーを屋外に近いコンセントに挿して置いておきます。
それで雪平鍋に200gの生豆をザーっといれます。
ガス台に火をつけて強火でへらでかき混ぜながら煎っていきます。
5分くらいすると豆が一粒二粒はぜる音がします。
そしたら、すぐさま鍋ごと外へ持っていき、鍋をゆすりながらドライヤーを当てて、豆から剥がれた皮を飛ばします。
あるていど、皮が飛んだら、またガス台に鍋を戻して、強火で引き続き煎っていきます。
しばらくすると、豆が熱くなってきて1回目のはぜる時がやってきます。
乾いた音がします。
さらに炒っていきますと、2回目のはぜる時がやってきます。少しくぐもった音がします。
そうなりましたら、様子を見て火から外します。
火から外したら、何か金の容器にザーッとあけまして、また外へ持っていきます。
その豆の入った容器を何か台の上に置きまして、ドライヤーで冷たい風を当てながら、ヘラでかき混ぜつつ素早く冷まします。
ある程度冷ましたら、その容器ごと冷凍庫へ5分から10分入れてすっかり熱を取り除きます。
間違っても自然冷却してはなりませんよ。
これで完成です、終了。
あとは、コーヒーミルで豆を挽いてドリップしていただきましょう。
いかがでしたか?
新鮮な美しさを感じ取れましたでしょうか? さっぱり分かりませんか?
コーヒー豆は生豆の状態でしたら保存の仕方次第で何年も持ちますが、焙煎すると、それは生鮮食品と言っていいくらいのものになります。
ですから、新鮮さが味に直結します。
焙煎された豆を常温で3日置いておくだけで、味も香りも吹っ飛んでしまいます。
焙煎する度合いによっても味が微妙に変化します。
けれども、美味しい一点というのがあって、そこから外れると、美味しいことは美味しいのですが、その点よりは美味しくなくなるものです。
焙煎は、酸化させる作業と言えます。
自分の采配で、どの地点で酸化を止めるのか、というのが焙煎の醍醐味なんだと思います。
僕が焙煎後に強制冷却を推奨するのもこのためです。
コーヒー豆は焙煎していくと都合2回はぜます。浅煎りにするとしても、深く煎るにしても2回はぜた時点がスタート地点です。
スタート地点からゴールまでは、ほんの少しの間です。
コーヒーが黒くなるのは、焦げるからではありません。熱が豆に入ると黒くなるのがコーヒー豆の特徴なんですよね。それで熱量によって黒さが変わります。
上の作業では「様子を見て火から外します」としか述べませんでしたが、そこにコーヒー焙煎の美がありました。
あなたがその美を目で見て、音で感じ取れるほどに、コーヒーはどこまでも美味しくなるのです。
つまり、自身で感じた美こそがコーヒーの味、ということになるんですよね。