ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

木造の蔵のある黄色

スカッと晴れて、夜明けまだ間もない外気は冷たかった。

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いつも一緒にスケッチへ付き合ってくれる友達E君と宮城県の県北の方へ行きました。

仙台から2時間くらい北へ車で走ると岩出山というところがあるんです。

全国の泉質の7割か8割を味わえるという鳴子温泉の東の方で、古川市の西の方。

 

そこは、車を降りて散歩するには気持の良いところです。往々にして、そういう所は絵を描くのにも向いているもんです。

 

プラプラ歩いていると森民酒造という造り酒屋さんの木造の蔵に惹かれてスケッチすることにした。

たぶん

 

その蔵は今は使われてないような雰囲気だ。

 

油絵の道具も持って出て来たけどね、どうも油でやる気分じゃないんだな。

それでサムホールくらいのスケッチブックに鉛筆で描くことにしました。

 

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ここは細い路地で、僕は向かいの敷地の塀によっかかった。

敷地内の大きな桜の影が蔵へ入っていく木製の門扉にも落ちて。

はらはらと雪のように舞い落ちる桜の花びらの中に佇んでいる。

そうして春の柔らかな朝の陽ざしを浴びつつ鉛筆を走らせていくのでした。

スケッチが終わってみると10時半を少し過ぎていた。

ここ岩出山には、醬油漬けの素揚げの豚肉が乗っかったのが売りの「いろは」という美味しいラーメン屋さんもあって。

それでE君とてくてく歩いてラーメン屋さんに向うことにした。