ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

2018-02-05から1日間の記事一覧

坂を登る

僕はだいぶ前、よくこの坂を登ったものでした。 懐かしくて涙が出てきます。 もう、なんだか涙でぼやけてよく見えません。

明日のために時間がかかる

クレーは「今大切な事は、早熟な作品を発表することではなく、何よりも自分自身人間であり、また人間となることなのだ。 人生に処するという芸術は、ありとあらゆるその他の表現形式の基本条件である。 絵を描くことであろうとも、彫刻であろうとも、悲劇で…

色彩は十界互具のように

深く美しく感じる配色は何度見ても新しく、見飽きない。 それは仏法で説くところの十界互具(じっかいごぐ)のように重層していて、見る視点によっては印象ががらりと変化する。 つまり、その時々の気分や関心しだいで、同じものであるのに毎度新しいものと…

何かしら制限する

ゲーテは「いっさいを求める者は、何ひとつ獲得しない。 内面から有意義なものを形成しようとするすべての人について言えることだが、制限は芸術家にとって不可欠である」と。 絵を描くにあたり、もとより全てを描くことは出来ないのだ。 眼前に広がる風景を…